
2026年2月より、KAAT神奈川芸術劇場を皮切りに、神奈川県内5都市(横須賀、川崎、鎌倉、海老名、藤沢)にて巡演されるKAATカナガワ・ツアー・プロジェクト 第三弾。『冒険者たち ~JOURNEY TO THE WEST~』と『帰ってきた冒険者たち 〜闇に落ちたカナガワを救え!〜』の作(上演台本)・演出・出演を務める長塚圭史さんと、柄本時生さんにインタビュー!本作の見どころや、演劇の魅力について、お話を伺いました。

神奈川県を擬人化して描くダークテイストな世界観
まずは2作品のあらすじを教えてください。
長塚さん:元々「KAATカナガワ・ツアー・プロジェクト」は「神奈川の歴史や逸話を使って遊び尽くそう」という発想でつくった舞台なんです。今回上演する2作品のうち、『冒険者たち 〜JOURNEY TO THE WEST〜』は、2022年に上演された作品の再演作です。西遊記の登場人物である孫悟空たちが天竺へ向かう途中、なぜか時空を越えて神奈川県に紛れ込んでしまうところから物語は始まります。神奈川にまつわる様々な神様や各地の人々と交流しながら、本来の「天竺への道」へ戻ろうと奮闘する冒険物語です。
新作の『帰ってきた冒険者たち 〜闇に落ちたカナガワを救え!〜』は、帰ってきた三蔵法師一行が「闇に落ちた神奈川」に立ち向かいます。心を病んだ「カナガワ県」が姿を現して三蔵法師を現代の神奈川へ連れ去ってしまい、さらわれた三蔵法師を取り戻すために一行が立ち上がる...そんな物語になっています。神奈川県を擬人化して描いていて、冒険や活劇の要素も加わった、少しダークテイストな世界観です。また、海老名にある国分寺には、奈良時代から伝わる「尼の泣き水」という民話があるんですが、続編はその物語をモチーフに創りました。

柄本さんの役柄もご紹介いただけますか?
柄本さん:僕が演じるのは、三蔵法師役です。一番皆さんのイメージにあるのは、夏目雅子さんが演じた、慈悲深く清らかな三蔵法師だと思うのですが、僕の演じる三蔵法師は一風変わっていて、ちょっとバカで、すぐ怒るんです(笑)。皆さんのイメージとはまた違った三蔵法師を演じさせていただきます。わがままなんだけど憎めない...なかなか楽しい役です。

原始的なおもちゃ箱みたいな演劇
本作の見どころやおすすめポイントを教えてください。
柄本さん:この作品は、役者や舞台のお仕事をしているプロの方達から、すごく評判がいいんです。理由は、凄くシンプルで芝居の原点みたいな創り方をしているからなのかなと思っています。ストーリーもわかりやすくて、子供でも理解できるような楽しさがあります。シンプルなのに作品の深さは伝わる。これはすごく発明的な舞台だと思っていて、初めて舞台を観る方にもおすすめです。
長塚さん:確かにそうですね。舞台セットが非常にシンプルなんですよ。物語は、神奈川中を冒険するんですが、その度にセットが変わるような派手な演出はしていなくて、お客さんの想像力で進めていく創り方なんです。そこの表現方法に凝っているので、楽しんでもらえると思います。
柄本さん:そうですね、ジャンプで場面転換したりしますもんね(笑)
長塚さん:そうだね(笑)子供のおままごとに近い感覚で、プロが本気でつくっています。衣装はすごく凝ってますし、歌もあったり、エンタメ的にも楽しんでもらえる工夫は沢山あるのかなと。とても原始的で、プリミティブな面白さが溢れていて、おもちゃ箱みたいな演劇だと思います。

ツアーの楽しみは、地域ごとに変わるお客さんの反応
このプロジェクトは神奈川県内6都市を回るツアーということで、ツアーならではの楽しみはありますか?
長塚さん:現地の人には、その土地にまつわる話が出てくるとすごく喜んでもらえるんですよ。例えば、ジャック&ベティ(※注 神奈川県横浜市中区に所在する映画館)の前で、三蔵法師が倒れるシーンがあるんですけど、その映画館を知っている地元のお客さんの反応がとても良かったですね。東京で上演しても出てこないような反応が、各地で起きるんです。自分たちの街が物語に巻き込まれる感じがして、つい笑ってしまう。次はどの街が出てくるんだろう?と期待しながら観てくれているのが伝わってきます。
柄本さん:たしかに、お客さんの反応は凄く面白いですよね。
長塚さん:ツアーで行く地域に合わせて物語も描かれているので、楽しみにしていただけたら嬉しいです。神奈川の歴史や逸話に西遊記の物語が加わると、想像以上にマジカルなことが起きる...。そんな舞台の魔法を、思い切り楽しんでいただきたいです。
肩肘張らずに気楽に観られる「軽演劇」を目指して
演劇初心者でも楽しめる作品だと伺いましたが、この作品ならではの「観やすさ」や「演劇の魅力」とはどんなところでしょうか?
柄本さん:この芝居は、変に凝っていないので、“創り上げる”っていう演劇の原点のようなものを見てもらえると思います。肩に力が入っていなくて、すごく自然なお芝居なんですよ。それから、演劇って「頭を使わなきゃいけない」とか「難しそう」っていう固定観念があると思うんですけど、この作品を観ていただくだけで「あ、演劇ってこんなに簡単なんだ」って感じてもらえるかもしれないなと思っています。「実はこんなに分かりやすくて、こんなに楽なんだ」と知ってもらう最初の一本として、ぴったりの作品だと思います。

長塚さん:そうだね、気楽に観られます。演じる方は色々と試行錯誤するけど、お客さんにはシンプルに肩の力を抜いて楽しんでもらいたいですね。このプロジェクトは、演劇にあまり触れたことがない方にも楽しんでいただきたいという思いから始まったんです。なので、肩肘張らずに気楽に観られる演劇にしたいと思っています。自分たちの街にあるものが物語になったり、その土地に知らなかった歴史が息づいていたり、そんな発見も含めて、もっと親しみやすい演劇があっていいはずだと考えています。僕はそれを「軽演劇」と呼んでいて、ちょっと軽やかで、ふらっと観られる演劇にしたいです。
柄本さん:軽演劇、いい言葉ですね!
長塚さん:いいよね。ちょっと軽い演劇。そしてそこに音楽が加わって、楽しいやり取りや、思わずクスッとするセリフがあったり、それをそのまま楽しんでもらえれば嬉しいです。神奈川中を縦横無尽に巡るような展開も、お客さんも一緒に冒険をしているような気分で楽しんでいただけるのではないかなと思います。“肩肘張らずに、ただ楽しめる”それが僕の思う演劇の根本的な魅力なんです。難しいことなんてないですから。あ、でもきっと凄くスリルはあると思います!ドキドキしながら観られる作品になるはずです。

■長塚圭史さん
ヘアメイク:住本由香(マービィ)
■柄本時生さん
ヘアメイク:住本由香(マービィ)
スタイリスト:矢野恵美子
衣裳クレジット:
シャツ\49,500/CONFECT(CONFECT 表参道店)03-6438-0717
ボトムス\49,500/CONFECT(CONFECT 表参道店)03-6438-0717
Tシャツ\33,000/Kazuki Nagayama(STUDIO FABWORK)03-6438-9575
メガネ\92,400/YUICHI TOYAMA : 5(YUICHI TOYAMA. TOKYO)03-6427-7989
プロフィール
長塚 圭史 (ながつか けいし)
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柄本 時生(えもと ときお)
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| 公演名 | KAATカナガワ・ツアー・プロジェクト 第三弾『冒険者たち ~JOURNEY TO THE WEST~』『帰ってきた冒険者たち 〜闇に落ちたカナガワを救え!〜』 |
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| 日程・会場 ▶︎お問い合わせ |
【KAAT公演】 2026年2月11日(水・祝)~2026年2月23日(月・祝) KAAT神奈川芸術劇場<中スタジオ> ▶︎チケットかながわ 0570-015-415 (受付時間:10:00~18:00、年末年始を除く) 【横須賀公演】 2026年2月28日(土)16:00『冒険者たち ~JOURNEY TO THE WEST~』 2026年3月1日(日)15:00『帰ってきた冒険者たち ~闇に落ちたカナガワを救え!~』 ヨコスカ・ベイサイド・ポケット ▶︎チケットかながわ 0570-015-415 (受付時間:10:00~18:00、年末年始を除く) 【川崎公演】 2026年3月3日(火)18:30『冒険者たち ~JOURNEY TO THE WEST~』 2026年3月4日(水)15:00『帰ってきた冒険者たち 〜闇に落ちたカナガワを救え!〜』 川崎市アートセンター アルテリオ小劇場 ▶︎チケットかながわ 0570-015-415 (受付時間:10:00~18:00、年末年始を除く) 【鎌倉公演】 2026年3月7日(土)16:00『冒険者たち ~JOURNEY TO THE WEST~』 2026年3月8日(日)15:00『帰ってきた冒険者たち 〜闇に落ちたカナガワを救え!〜』 鎌倉芸術館 小ホール ▶︎チケットかながわ 0570-015-415 (受付時間:10:00~18:00、年末年始を除く) 【海老名公演】 2026年3月14日(土) 11:00『冒険者たち ~JOURNEY TO THE WEST~』 15:00『帰ってきた冒険者たち 〜闇に落ちたカナガワを救え!〜』 海老名市文化会館 大ホール ▶︎海老名市文化会館 046-232-3231(代表) 【藤沢公演】 2026年3月20日(金・祝)16:00『冒険者たち ~JOURNEY TO THE WEST~』 3月21日(土)15:00『帰ってきた冒険者たち 〜闇に落ちたカナガワを救え!〜』 藤沢市湘南台文化センター 市民シアター ▶︎チケットかながわ 0570-015-415 (受付時間:10:00~18:00、年末年始を除く) |
| Webサイト | https://magazine.recri.jp/draft/entry/XsX7wd0IfGeCHT6Ci1eTD3ukhrw |
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