「喋っている人だけに注目するのはもったいない」地球滅亡までのカウントダウンを憧れの本多劇場で(竹生企画第四弾『マイクロバスと安定』俳優:戸塚純貴さん)

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2025年11月、演劇の聖地ともいわれる下北沢・本多劇場で上演される『マイクロバスと安定』。俳優の竹中直人さん、生瀬勝久さんが企画する「竹生企画」の第四弾となる公演です。本作に出演する戸塚純貴さんに、舞台をより楽しむためのコツやご自身の初観劇の思い出などをインタビュー!舞台鑑賞初心者の方におすすめの演劇の楽しみ方も、戸塚さんならではの視点からたっぷり語っていただきました。

視野広く、喋っている人以外にも注目してみる

舞台鑑賞初心者の方に向けて、戸塚さんの考える「舞台をより楽しむためのコツ」を教えていただけますか?

あまり深く考えず、面白がるだけでいいかなと思います。深く考えすぎて「よくわからなかったな」と思ってしまったら、もったいないです。何か準備する必要もないと思いますし、あまり先入観も持たずに行ってほしいな。それで、たまたま観たものが心に刺さってくれたらいいですね。

映像作品と違うところでいうと、ライブ感が楽しめるので、演じている人の細かい動きとか表情とか、他の役者が話しているのをどういう風に聞いてるとか…そういうところを見るのも面白いですよ。喋っていない人、後ろで話を聞いてる人に注目するのもすごく楽しいと思います。

喋っている人ばかりに注目するのではなく…という見方もあるんですね。

後ろの方にいて喋っていないときでも、実はすごく大切なことをやっていたりもするんです。「さっきこの人変な動きをしていたな」とか、気になったことが後々繋がってくることもあります。そういうことを見つける面白さもあると思います。視野をできるだけ広くして、舞台全体を観るのがおすすめです。

客席のパワーに衝撃を受けた初観劇

戸塚さんの初観劇はいつだったか覚えていらっしゃいますか?

たぶん19歳か、20歳になったくらいだったと思います。僕の出身地の岩手県で公演があった『バンカラ』という舞台でした。岩手県の奥州市に「バンカラ」と呼ばれる応援団の文化があるんです。ボロボロの学ランに、長髪で、下駄を履いて…というイメージのバンカラ応援団を題材にした舞台だったんですが、観たときの衝撃がすごかったです。

地元での公演だったので、若い頃にバンカラをやっていた人たちがたくさん観に来ていました。役者が舞台上で汗かいて、喉をからしながら芝居をしている、その迫力もすごかったんですが、驚いたのはカーテンコールのときで。観客の人たちがみんな立ち上がって、エール交換をしだしたんですよ。「フレー!」って叫び出して。その人たちのご家族だったのかな、周りの人たちも大号泣でした。

その時に、舞台ってこんなに人を巻き込む力があるんだ!と思いました。その日、その瞬間に生で観た舞台って、お客さんにとっても忘れられない瞬間になるんですよね。

舞台上だけじゃなくて、客席で起きたことも舞台の一部と感じたんですね。

はい。僕は観劇しているとき、ほかのお客さんの反応もよく見ちゃうんです。 客席も含めてライブ感があるので、舞台上だけ観ているのももったいない気がして。隣の人がどういう顔して観ているんだろうとか、色々なところを観たら楽しいと思いますよ。皆さんが観劇に行かれたときに、観劇中もきょろきょろしている人を見かけたら、たぶん僕です(笑)

日常で考えていなかったことに直面させられる作品

今回出演される『マイクロバスと安定』は、どのような作品なのでしょうか?

「3年後に地球が滅亡する中で生きる人たちの物語」という、題材からするとちょっとシリアスに聞こえる物語です。でも、倉持裕さんが脚本・演出されることを考えると、きっとコミカルでユーモアもある舞台になると思います。

SNSの発展などデジタルな社会になってきて、人との距離感が難しくなっている。そんな時代を当たり前に生きている中で、今まで考えられていなかったことに直面せざるを得ないような状況が描かれる舞台になるとイメージしています。観に来てくださった方には、普段の生活では味わえない体験をしてもらえたらいいなと思います。

舞台では初共演という竹中直人さん、生瀬勝久さんにはどのような印象をお持ちですか?

演劇界を築き上げてきたお二人の「竹生企画」に参加させていただけるということで、すごく身の引き締まる思いです。このお二人の中に入って、いったい自分に何ができるだろうかと、すごく楽しみな気持ちです。

僕はお二人には正反対な印象を持っています。どう表現したらいいのか難しいですが、「服を脱げ」っていう竹中さんと、「服はちゃんと着なさい」っていう生瀬さんみたいな…(笑)それくらい両極端なお二人に、存分に振り回されたいなと思っています。

本多劇場に立つのは初めてとのことですが、どのような印象がある劇場ですか?

観劇では何度も本多劇場に行っているんですけど、長年の歴史がある劇場ですし、やっぱりこの舞台に立ってみたいなという憧れのようなものがありました。観劇しているときも、自分があの舞台に立ったら…と考えながら観ていたので、出演できるのが嬉しいです。とても楽しみにしています。

幸福度が上がるような時間を過ごしてほしい

本作が初めての観劇という方もいらっしゃるかと思いますが、観劇される方へのメッセージをお願いします。

いやぁ、羨ましい。羨ましいですよ!僕も初めての時に戻りたい!(笑) 僕自身が初観劇でとても感動した思い出があるので、お客様にも同じように思ってほしいなという気持ちがあります。そう思ってもらえるように今回の舞台に臨みます。

今回は本多劇場での上演ですが、劇場全体の雰囲気を楽しんでもらいたいです。同じ舞台でもまた違う劇場で観ると、見え方がすごく変わると思います。本多劇場という場所ならではの空気感を感じてもらえたら嬉しいです。

演劇って観るまでがけっこう大変で、でも観たら絶対面白い。生でお芝居をしている人を観るっていうのは、すごく不思議で特別な体験だから。目に映るものすべてを楽しんで、幸福度が上がるような時間にしてくれたらと思います。

ヘアメイク:中島康平
スタイリスト:鬼塚美代子

プロフィール

戸塚 純貴(とづか じゅんき)

1992年7月22日生まれ、岩手県出身。 2011年ドラマ『花ざかりの君たちへ〜イケメン☆パラダイス~2011』で俳優デビュー。近年の出演作に『虎に翼』、『だが、情熱はある』、『アンサンブル』、『波うららかに、めおと日和』、主演ドラマ『バレエ男子!』、映画『ある閉ざされた雪の山荘で』、『赤羽骨子のボディガード』、『スオミの話をしよう』、ミュージカル『グラウンドホッグ・デー』、1月には初の書籍「登場人物未満」を出版するなど多方面で活躍。10月にはW主演アニメ「ホウセンカ」が公開。

公演情報

公演名 竹生企画第四弾『マイクロバスと安定』
日程・会場
▶︎お問い合わせ
【東京公演】
2025年11月8日(土)~2025年11月30日(日)
下北沢 本多劇場
▶︎キューブ
 03-5485-2252(平日12:00-17:00)

【兵庫公演】
2025年12月5日(金)〜12月7日(日)
兵庫県立芸術文化センター 阪急 中ホール
▶︎芸術文化センターチケットオフィス
 0798-68-0255(10:00〜17:00/月曜休み※祝日の場合翌日)

【広島公演】
2025年12月10日(水)
JMSアステールプラザ 大ホール
▶︎TSSイベント事務局
 082-253-1010(平日10:00~17:30)

【熊本公演】
2025年12月13日(土)
市民会館シアーズホーム夢ホール
▶︎ピクニックチケットセンター
 050-3539-8330(平日12:00~15:00)

【盛岡公演】
2025年12月19日(金)
トーサイクラシックホール岩手 大ホール
▶︎岩手めんこいテレビ
 019-656-3300(平日 9:30〜17:30)
▶︎岩手日報社事業部
 019-653-4121(9:00~17:00)

【久慈公演】
2025年12月21日(日)
久慈市文化会館アンバーホール 大ホール
▶︎久慈市文化会館 アンバーホール
 0194-52-2700(9:00〜18:00/火曜休み)

【青森公演】
2025年12月23日(火)
リンクステーションホール青森 大ホール
▶︎ABA青森朝日放送
 017-762-1111(平日10:00〜18:00)

【長岡公演】
2025年12月27日(土)
長岡市立劇場 大ホール
▶︎NSTイベントインフォメーション
 025-249-8878 (10:00~18:00 土日祝除く)
Webサイト 竹生企画第四弾『マイクロバスと安定』 | 【公式】株式会社キューブ オフィシャルサイト

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