「観劇に興味はあるけれど、何から手を付けたら良いのかわからない…」という方も多いのではないでしょうか?
映画やドラマと比較すると、観劇のハードルは少し高く見えるかもしれません。情報や口コミが少なく作品選びに困ったり、劇場での持ち物やマナーに悩んだりと、鑑賞までの道のりで迷うポイントはいくつかあります。
でも、いずれもそれほど難しいことではありません。ちょっとしたポイントを押さえるだけで、スムーズに観劇デビューができます。
この記事では、観劇に関する情報集めから、実際に鑑賞するまでの流れに沿って、各フェーズでのポイントを解説していきます。さらに、より詳しく知りたい方向けの解説記事もご紹介します。
ぜひ最後までお読みいただき、あなたの観劇ライフをスタートさせましょう!
気になる舞台を見つけよう
「舞台を観にいきたい!」と思い立ったものの、探し方が分からなかったり、ジャンルや作品が多くて決められず悩んだことはありませんか?
ここでは、観たい作品を見つける、ちょっとしたコツをご紹介します。
興味のあるジャンルから探す
まずは、興味のあるジャンルから見つけましょう。 物語に没入して楽しみたいならミュージカルや演劇、伝統を味わいたいなら落語や歌舞伎などの古典芸能、優雅な雰囲気に浸りたいならオペラやバレエ…など、舞台の雰囲気や気分によってジャンルを選択すると良いでしょう。
また、趣味から選ぶのも一つの方法です。
あなたが歴史好きなら伝記物・歴史的事件が題材の舞台、音楽好きならオーケストラの生演奏も楽しめるオペラやバレエ、といったように、興味が持てそうなポイントがあれば観劇のハードルもぐっと下がります。
探し方に迷った時は?
「ジャンルから探すのが難しい…」という方は、まずはプレイガイドを見てみましょう。プレイガイドでは、ジャンルはもちろん、日程や場所、出演者など様々な軸で舞台を検索することができます。
また、プレイガイドの情報だけで決め切れない場合は、各種メディアに掲載されている情報も頼りになります。公式サイトや、舞台専門のウェブメディアや雑誌を観てみましょう。演出家・キャストたちが語る舞台の注目ポイントや、稽古中の様子なども知ることができ、作品のイメージをより掴めるはずです。
舞台の情報収集については、こちらの記事でも詳しく解説しています。ぜひチェックしてみてください。
チケットを取ってみよう
観たい舞台が見つかったら、次のステップはチケット購入です。
購入時に座席が選べる場合がありますが「迷っていたら、売り切れてしまった…」ということが無いよう、事前に座席の選び方も確認しておきましょう。
まずは座席の種類をチェック
劇場の座席は、位置によって見え方や臨場感が変わってきます。劇場の公式サイトで座席表を確認できるので、チケット購入前にチェックしてみましょう。
劇場が大きいほど座席の種類も多く、一般的には以下の呼び方があります。
S席(舞台に近く高額)
A席/B席(視界のバランスが良くS席より安価)
C席(舞台から遠いが安価)
予算を抑えたい場合、立ち見席や見切れ席も選択肢の一つとして挙げられますが、視界が制限されるため注意が必要です。
初心者の方におすすめな座席は中央付近。全体の俯瞰と臨場感の両方を味わえます。
前方席はキャスト達の表情がよく見え、迫力を感じられる一方で、舞台全体を見渡しにくいことも。 後方席は広い視野で演出を楽しめる反面、細かい表情は見えにくくなります。
座席ごとの特徴を理解し、自分に合った席を選ぶことで、より快適に観劇を楽しめます。
チケットの買い方を知ろう
座席についてイメージが出来たら、早速チケットを購入してみましょう。
まず、購入できる場所として、公式サイトやプレイガイドが挙げられます。
プレイガイドはチケットぴあやローソンチケット、イープラスが代表的ですが、機能として大きな違いはありません。貯まるポイントが異なったり、細かい機能の違いがあるため、好みに合わせてサービスを選んでみてください。
販売方法は大きく先行販売・一般販売に分けられます。舞台当日が近づいてくると追加販売やリセール、当日券などが出る場合もあります。
また、学生割引、U25割引などを使用するとお得にチケットを購入できます。該当する方はこちらも要チェックです。
人気公演の場合は早々に売り切れてしまう可能性もあるため、販売スケジュールをこまめに確認しましょう。
チケットの購入方法について、こちらの記事でも詳しく解説しているので、ぜひご覧ください!
舞台をもっと楽しむために予習しよう
チケットを購入したら、あとは当日を待つのみです。しかし、ただ待つだけではもったいない! より舞台を楽しむためにおすすめしたい「予習」について解説していきます。
予習って必要?その理由とは
舞台を先入観のない状態で観るのも一つの楽しみ方です。展開を知らないからこその驚きや、新鮮な感動を味わえることもあります。
一方で、舞台をまだ見慣れていない方には、事前の予習をおすすめします。なぜなら、舞台は映画やドラマのように一時停止したり、調べながら観ることができないからです。セリフの意味、登場人物の関係、ストーリーの流れに戸惑っているうちに、重要なシーンを見逃してしまうのはもったいないことです。
事前にあらすじやキャスト、舞台の背景について知っておけば、当日は目の前の演技や演出に集中できます。予習をすることで、舞台の魅力を存分に味わい、より深く楽しむことができるのです。
おさえておきたい4つのポイント
いざ予習をしようとしても何から手を付ければよいか迷ってしまうこともあるでしょう。
そんな時は、①あらすじ ②登場人物の関係性 ③歴史背景 ④作り手 の4つをおさえておくと安心です。
特に、あらすじや、登場人物の関係性は出来るだけ細かく把握しましょう。目の前の出来事が、どのような背景や関係性があって起こっているのかが分かると、キャストの細かい仕草やセリフのひとつひとつが繋がり、感情移入しやすくなります。
また余裕があれば、歴史的背景や作り手についても情報を集めておきたいところ。作品の基にあるテーマや秘められた想いに触れると、物語の解像度が上がります。
予習ポイントをより詳しく解説しているこちらの記事もぜひご覧ください!
当日の準備をしよう
予習の他に、もう一つ準備しておきたいのが当日の「持ち物」です。 何を持って行くべきか、イメージがつかない方も多いのではないでしょうか。出かける直前に戸惑わないよう、持ち物について確認しましょう。
劇場ってどんな場所?
具体的な持ち物をご紹介する前に、まずは劇場がどのような場所かご紹介します。
「劇場」と聞くと、なんだか特別なイメージがありますね。独特な空間だからこそ、初めて訪れた時は戸惑ってしまうことも少なくありません。
第一に劇場とは、作品のために、沢山の人々が期待を募らせて集まる場所です。そして舞台は、作品がよりよく見えるよう、客席からの見え方、音響の響きなどが全て計算されて作られた空間です。
そのため、通路や座席の間隔が少し狭かったり、小さな音でも響いてしまったり、観客としての配慮が必要な場合もあります。また入場列や観客席の出入りなど、人の流れに合わせて動かなければならない場面も多く、一人一人に出来るだけスムーズな行動が求められます。
作品自体を楽しむためにも、劇場という場所を理解しておくことが大切です。
持ち物や服装のポイント
では、劇場を訪れるにあたり必要な持ち物について紹介します。
まず、チケットは忘れずに持ち、カバンの取り出しやすい位置に入れておきましょう。コンビニ発券の要否も確認が必要です。
最近は電子チケットも増えてきているので、その場合はスマートフォンの充電もしっかりしておきましょう。
本人確認がある場合に備えて、身分証明書も携帯しておくと安心です。
また、おすすめのカバンはA4が入るサイズのもの。劇場では、パンフレットや公式グッズが販売されていることも多く、買うつもりが無くてもつい欲しくなってしまうもの。手荷物が増えても対応できるようにしておきましょう。
しかし先述の通り劇場は観客席が狭く、荷物を置くスペースが十分に確保できるとは限りません。出来るだけコンパクトなものが望ましいです。
その他の持ち物についても、こちらの記事で詳しく解説しています。ぜひチェックしてみてください。
観劇マナーを知っておこう
前の章でも少し触れましたが、劇場は、とても特別な空間です。 心地よく観劇するために、マナーやルールを事前に確認しましょう。
なぜマナーが大切なの?
劇場には、映画館やコンサートとは少し違う、独自のマナーやルールが存在します。初めての方にとって「少し細かいな」と感じることがあるかもしれませんが、守るべき理由があります。
一人の行動が、周囲のお客さんの集中を妨げてしまうこともありますし、舞台の演出や音響に影響を与えることもあります。たとえば、小さな話し声やスマホの光でも、暗闇の中では目立ち、役者や観客の没入感を損なってしまうのです。
また、マナーを守ることは自分自身の観劇体験をより良くすることにもつながります。静かで集中できる環境だからこそ、舞台の世界に没頭し、感動を最大限に味わうことができます。
観劇前〜終演後の注意点
では、具体的にどのようなマナーを意識すればよいのか、確認していきましょう。 観劇前・上演中・終演後に分けて考えると分かりやすいです。
- 観劇前
身に着けるものに気を配りましょう。音の出る素材のカバンや服は避け、被り物や強い香りの香水も控えましょう。 劇場に着いたら、電子機器の電源も忘れずに切りましょう。
- 上演中
正しい座り方で静かに鑑賞しましょう。前のめりで鑑賞すると後ろの人の視界を遮ってしまうことがあるので、背もたれに背中をつけて座るようにしましょう。
- 終演後
スケジュールに余裕を持たせておくと安心です。劇場から一斉に人が出るため、公共交通機関までの道のりが非常に混雑します。
とはいえ、カーテンコール中に座席を立つことはあまり良しとされていません。
最後の最後まで舞台を楽しめるようにしましょう。
詳しくは、こちらの記事で解説しているのでぜひご覧ください。
まとめ
観劇デビューはすぐそこ!
作品の選び方から当日の注意事項まで、時系列に沿ってポイントをご紹介してきました。不安が解消されたら、ぜひ観劇への一歩を踏み出してみましょう。
各章毎に、より詳しい解説記事も紹介しているので、特に気になった章があれば記事まで読んでみてください!
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