舞台に行ってみたいけど、どうやって情報収集をしたら良いかわからない...! 今回は、舞台鑑賞初心者に向けて、行きたい公演を見つけるまでのステップをご紹介します。
プレイガイドでどんな作品があるかチェック
プレイガイドとは
劇場のチケット販売を行うサービスのことを「プレイガイド」といいます。 「チケットぴあ (https://t.pia.jp/)」、「イープラス (https://eplus.jp/)」、「ローソンチケット (https://l-tike.com/)」などが代表的なサービスとして挙げられます。様々なプレイガイドがありますが、サービスごとにチケットの受け取り方法や手数料、ポイント付与の有無などが異なります。自分にとって使いやすいサービスを選びましょう。
おすすめ特集を見てみる
どのサイトも、トップページにおすすめの公演が掲載されています。ジャンルやカテゴリー問わず、様々な公演が紹介されているので、まずは一通り目を通すと新しい出会いがあるかもしれません。
色々な条件で検索してみよう
プレイガイドでは様々な条件から公演を検索することができます。
1.好きな種類の舞台を観たい→カテゴリから検索
「ミュージカル」「演劇」「落語・寄席」「歌舞伎・古典芸能」「ダンス」「オペラ」「バレエ」「オーケストラ」などのカテゴリごとに探すことができます。
2.決まった日程から探したい→日程から検索
仕事終わりや週末など観劇に行ける日程が限られている人は、日程から検索して気になる公演を探しましょう。日付や期間を限定して入力し、出てきた候補のなかから観劇する作品を決めるのがおすすめです。
3.アクセスの良い場所で探したい→場所から検索
都道府県ごとに絞って検索することができます。例えば、チケットぴあでは「こだわり検索」からエリアと都道府県を選択できます。 また、検索枠に劇場名を入れて探すこともできます。
4.お気に入りの役者や劇団を観たい→指名検索
検索枠に気になる役者名や劇団名を入力して検索する方法です。検索をするとプレイガイド内に役者や劇団のページがあることもあり、役者が出演する公演とチケット販売状況をまとめて閲覧することができます。
さらに、プレイガイドの会員登録をして、役者や劇団をお気に入り登録すると、チケットの先行販売の情報をメールで受け取ることができます。
他にはこんな探し方も!
プレイガイド以外でも公演を見つけることができます。 意識して探してみると、意外なところで作品の情報を得る機会もあります。
新聞の広告や文化欄
新聞社が後援をしている作品などもあり、新聞の広告欄に記載されていることがあります。また、文化欄に作品の紹介や役者や劇作家のインタビューが掲載されていることもあります。
交通機関や駅などに掲出されているポスター
電車内や劇場近くの駅などには、公演ポスターが掲示されています。直近に行われる公演や、スケジュールがわかるので、日常の中で意識して探してみると意外な作品との出会いがあるかもしれません。
観劇時にもらえるチラシ
観劇に行くと、入場時にチラシの束をもらえることがあります。その公演の出演者が今後出演する作品のチラシや、訪れた劇場の次回作などのチラシであることが多いです。
劇場には、チラシラックもあるため、観劇後に次に行きたい作品を探す、という時間も楽しみのひとつになります。
作品の特徴が知りたい!ー各種メディアで詳しく知ろう
作品の探し方は分かったけれど、そもそも自分に合った作品はどうやって見つければいいの?という方におすすめの方法を大きく4つご紹介します。
①公式発表の情報
まず基本の情報源として、公式発表の情報が挙げられます。 公式の情報源は、大きく以下の3つに分けることができます。
公式サイト
〈情報の特徴〉
・公演のあらすじ、キャスト、ビジュアル、チケット情報をまとめて知ることができる
・公演ごとの詳細なアフタートークイベント情報や、特典グッズ購入、キャンペーンの案内も掲載されている
〈こんな人におすすめ〉 ・まずは公式の基本情報をおさえたい人 ・公演の世界観を視覚的に知りたい人 ・公演に関連するイベントがあるか知りたい人
公演の主催者や劇場のSNS
〈情報の特徴〉 ・最新の公演情報や役者のオフショット、チケット販売スケジュールなどがわかる
〈こんな人におすすめ〉 ・裏側の情報や新しい告知をいち早く知りたい人
プレイガイドの公演ページ
〈情報の特徴〉 ・チケット発売日・価格・座席情報がまとまっている ・日程や会場を絞り、チケットの種類や販売状況を簡単にチェックできる
〈こんな人におすすめ〉 ・日時や会場を軸に作品を探したい人
実際にチケットを取る方法については、こちらの記事をご覧ください。
②雑誌・ウェブメディアの情報
雑誌やウェブメディアは第三者の目線で公演情報が解説されることが多く、作品の理解をより深めることができます。
公演紹介の記事や特集、評論
〈情報の特徴〉 ・舞台の専門家の注目ポイントを知ることができる ・批評家が演出やキャストについてどのように評価しているかが詳述されていることが多いため、演技の良し悪しや物語の構成についてのヒントが得られる
〈こんな人におすすめ〉 ・プロの視点からみた、作品の魅力を知りたい人
インタビュー記事
〈情報の特徴〉 ・キャストや演出家が作品にこめた想いや意図を知ることができる ・舞台づくりの過程での苦労や努力など裏話を知ることができる
〈こんな人におすすめ〉 ・作品の裏話が知りたい人
③役者や演出家のSNS
役者や演出家の素顔を知りたい場合はSNSアカウントをチェックしてみましょう。
〈情報の特徴〉 ・稽古シーンやオフショットから作品へのリアルな意気込みを知ることができる ・観劇後にメンションをしてUPすると役者がリポストをしてくれることもある
〈こんな人におすすめ〉 ・推しの役者や演出家がいる人 ・役者や演出家のリアルな言葉から舞台の魅力を知りたい人
④ファン・一般の口コミ情報
リアルな舞台の評判や感想を知る手段として口コミ情報が挙げられます。 新作の公演や上演期間の短い公演は口コミ情報が収集しにくいですが、定番作品やロングラン公演では、口コミ情報を確認できることが多いです。
SNS(X・Instagram等)
〈情報の特徴〉 ・観客視点の感想を知ることができる ・手軽に検索でき、ライトな情報が多いため隙間時間にサクッと調べることができる
〈こんな人におすすめ〉 ・観客視点のリアルな感想が知りたい人
ブログ・レビューサイト
〈情報の特徴〉 ・舞台ファンのブログや舞台の口コミサイトでは、多くの舞台を知るファン視点の感想や批評を見ることができる ・舞台ファンのブログは、検索エンジンで作品名を検索したり、ブログサイトの検索から作品名などのキーワードを入力したりして探すことができる ・SNSよりもボリュームは多い傾向で、観客目線での作品の考察を楽しめる
〈こんな人におすすめ〉
・ファン視点の詳細な感想を知りたい人
・作品の解釈についてじっくり調べたい人
まとめ
今回は、舞台の情報収集の方法についてご紹介しました。
今回のポイント4つ
①プレイガイドで条件を設定し簡単に検索 ②公演の公式情報をチェック(公式サイト、公式SNS) ③舞台の作り手の声やプロの評価を知りたいときは雑誌やウェブメディアをチェック ④観客視点の感想を知りたいときは、SNSやレビューサイトをチェック
舞台鑑賞の準備は、情報収集が鍵です。 自分にあった方法で情報収集をして、観劇を楽しんでくださいね!